説明
PS3 Save Resignerは、PlayStation 3(PS3)のユーザー向けのツールで、ゲームのセーブファイルを修正し、「再署名」することを可能にします。これにより、他の人や異なる地域のセーブを自身のコンソールで使用することができ、これは通常、PS3のシステムによって課せられたセキュリティ制限、たとえば特定のアカウントや地域に関連付けられたデジタル署名のために不可能です。
主な機能:
- セーブの再署名: プログラムは、セーブファイルを別のユーザープロフィールまたはPS3コンソールと互換性を持つように署名を変更することを許可します。これはPARAM.SFOファイル内の「Account ID」や「Console ID」などの情報を調整することで行われます。
- 地域の変更: PS3 Save Resignerを使用すれば、ある地域(例:BLUSからBLES)から別の地域にセーブを変換することが可能です。ゲームが設定ファイル(games.conf)にリストされていれば実行できます。
- コピー保護の解除: 一部のゲームにはコピー保護付きのセーブがあり、他のコンソールに転送または使用することができません。このツールはその保護を無効にでき、異なるシステムでの使用を便利にします。
- 復号化と暗号化: ソフトウェアは、手動編集のためにセーブファイルを復号化するオプションも提供しており(例:16進数エディタを使用)、その後再暗号化してPS3で使用できます。
- 使いやすいインターフェース: ブルートフォースセーブデータなどの他のツールと比べてシンプルでアクセスしやすいように設計されており、PS3 Save Resignerは経験の少ないユーザー向けで、直感的なインターフェースと「ドラッグアンドドロップ」などの機能をサポートしています。
動作方法:
- 要件: プログラムは.NET Frameworkのインストールと「msvcr100.dll」などの追加ファイルを必要とします。WindowsのPCで動作します。
- Games.conf: 「games.conf」と呼ばれる重要なファイルには、サポートされているゲームのリストとそれぞれのセキュリティキー(secure_file_id)が含まれています。ゲームがリストにない場合、ユーザーは手動でその情報を追加する必要があります。
- 基本プロセス:
- ユーザーはプログラムにセーブを読み込みます(USB経由またはPCのフォルダー)。
- 自身のコンソールのPARAM.SFOに基づいてプロファイルを設定します。
- 地域を調整するか、必要に応じて保護を解除します。
- セーブに再署名し、PS3への転送用にUSBデバイスに保存します。
制限:
- Games.confへの依存: ゲームが設定ファイルにない場合や「secure_file_id」が不足していると、プロセスが失敗する可能性があり、ユーザーがこれらの情報を自分で探す必要があります。
- 互換性: 複雑なゲームや追加の保護があるゲームのセーブは、PS3 Save Resignerで正常に動作しない場合があり、ブルートフォースセーブデータやアポロセーブツール(カスタムファームウェアを使用しているPS3用)などの代替ツールが必要になることがあります。
- エディターではない: プログラムはセーブの内容(例:アイテムや進行状況)を変更することはなく、ファイルの再署名だけを行います。データの編集が必要な場合は、別のソフトウェアが必要です。